「藤原が行く」#16 世界一へ ボルダー関川の挑戦 W杯直前!強さの秘密は「連動性」

「藤原が行く」#16 世界一へ ボルダー関川の挑戦 W杯直前!強さの秘密は「連動性」



気になる話題を現場から、「藤原が行く」。今回は、高校3年生のスポーツクライマー、関川愛音選手です。日本代表にも選ばれていて、ワールドカップが4月18日から中国で始まります。強さの秘密に迫ります。

【藤原祐輝アナウンサー】
「今回は、岩手県盛岡市にやってきました。関川選手はこの場所で普段練習をしています。ではのぞいてみましょう」
「すごい!雑貨屋さんみたいな雰囲気が広がっていまして、そしてこの奥には、ボルダリングジムが広がっています」

盛岡市にあるボルダリングジム「THE STONE SESSION」。この場所で練習に励んでいるのが、八戸学院光星高校3年の関川愛音選手。週に4日程度、八戸からこの場所に通い、トレーニングに励んでいます。

2月に行われたジャパンカップでは準優勝を果たし、3年連続のワールドカップ日本代表に選出されました。

【藤原アナ】
「お久しぶりです、4年ぶりぐらいにお会いして、体つきがたくましくなりましたよね~」

【関川愛音選手】
「ありがとうございます」

【藤原アナ】
「ちなみにきょうはどんな練習を?」

【関川愛音選手】
「腕だけでやるのとかいっぱいです」

腕だけで登る!?壁の傾斜は145度あるんですが、これを、足を使わずにスイスイ登っていく関川選手。腕だけで上まで到達したら、今度はそのまま下る。見ているだけで前腕が痛くなってきます。

関川選手は、ウエートトレーニングではなく実戦の中で体作りを行っています。

ちなみに、私もぶら下がるだけでもやってみましたが…。

「ぶら下がってください」

【藤原アナ】
「うわ~!!(落ちる)」
「全然ぶら下がれないです」

腕だけで登るトレーニング、実はここに関川選手の強みが現れていました。

ボルダリングジムを運営し、関川選手のコーチを務めるチョクさんは…。

【関川選手のコーチ チョクさん】
「連動性、体の使い方、動かし方がもともとうまいと思っていて、連動的な動きが来た時は強い」

関川選手の強みは、体全身をうまく使って登る「連動性」。

例えばこちら。体を大きく振り、その反動を利用して右上のホールドをつかみました。

最初の手の向きに注目。簡単に勢いを付けているように見えますが…。

【関川選手のコーチ チョクさん】
「あまり体を勢い付けられい手の向きなんです、でもその中で動きを作り出さなきゃいけないのでその強さ、握れる強さと(体を)振って伸ばせる力」

力を入れづらい状況の中でも、いかに体全身をうまく使いながら登ることができるか。それが関川選手の持ち味です。

【藤原アナ】
「位置だけじゃなくてホールドの深さとか材質まで見てる?」

【関川愛音選手】
「1回触ったことがあるものは分かりやすかったりするんですけれど、他は聞いたりしながら」

スポーツクライミングのトレンドを日々研究しているというチョクさん。連動性を磨くために練習メニューもどんどんアップデート。

【関川選手のコーチ チョクさん】
「これ壁の写真なんですけど」

【藤原アナ】
「同じ壁の写真ですけれど、全部違うルート」

【関川選手のコーチ チョクさん】
「200課題ぐらい、でもここのスプレーはまぶし壁と言うんですけれど、ここだけで200で、こちら(の壁)はまた別」

できるようになれば、ホールドを小さいものに付け替えるなど、壁自体も日々進化しているとのこと。

【藤原アナ】
「W杯が迫っていますけれども、今のコンディションは」

【ボルダー日本代表 関川愛音選手】
「今はすごく自信があるわけではないから、ワールドカップまでにもうちょっと練習を頑張ろうという感じです」

2024年のW杯では、4戦に出場し最高成績が10位。上位8人による決勝にはまだ残ったことがありません。世界の壁の高さを痛感していました。

特に関川選手が苦手としているのが、バランス感覚が求められる「スラブ」というタイプ。2月のジャパンカップで、唯一登り切れなかったのがこのタイプです。

【関川選手のコーチ チョクさん】
「苦手意識が強いのを、まだ引きずっている部分がちょっとあるのかな」
「乗れないって思うと、人間乗れないじゃないですか」

ジャパンカップで苦戦した課題もチョクさんが再現。ほとんど出っ張りがないゴールのホールドを触ってみると…。

【藤原アナ】
「ええっ!?ボールペンぐらい」

苦手なバランス系の練習にも励む関川選手。

【藤原アナ】
「おー、すげー!」

W杯に向けて、弱点対策もばっちりです。

【ボルダー日本代表 関川愛音選手】
「(W杯は)3戦出られるので、そこで決勝に残りたいです」

ジムの壁には、関川選手の目標が貼られていました。そこには「世界一」の文字が。

【ボルダー日本代表 関川愛音選手】
「ロサンゼルス(五輪)は、出たいなと思います」
「金メダル取りたいです」

【藤原アナ】
「ロサンゼルスオリンピック金メダルという目標が、ボルダリングで例えてゴールのホールドであるとしたら、どんな位置にいるなと思いますか?」

【ボルダー日本代表 関川愛音選手】
「最初の足ぐらい」

【藤原アナ】
「えっ最初の足!まだ始まったばかりですか、それは何で?」

【ボルダー日本代表 関川愛音選手】
「もっと強くならないと。オリンピックとかW杯もあるんですけれど、その大会でずっと勝てる選手になりたいです」

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